応用科学学会について

21世紀に入って数年が経ちましたが、私達は依然としてさまざまな困難に直面しています。環境、エネルギー、人口などの諸問題、そして貧困に喘ぐ多くの地域、どれ一つを取ってもその解決の光明は見えません。そして何よりも、人心の荒廃とそれがもたらす大小さまざまな争いが全世界を覆っています。これも激しい勢いで進んできた技術革新が暗い影を落としている問題と見ることもできましょう。
これからは、これまでのように産業としての効率や利潤を最優先にするのではなく、異なる分野の知識、方法、哲学、さらには宗教などを包含した、広い視野に立つ科学と技術の発展が求められています。
本学会は『自然、そこに発想の原点がある』を基本理念として、これまで20年余り活動を続けてまいりました。自然が我々人間に与えてくれた本来の恵みを大切にし、自然と調和した科学と技術を考える、これが本学会の基本です。
本学会は通常の学会と違って、特定の専門分野を限定せず、学際的、業際的異分野交流を目指しています。
科学技術のあらゆる分野の応用および複合技術に関心のある方々が一堂に会して、科学技術の発展、その応用ならびに創造性開発に寄与することを目的としています。